ヨガインストラクターがいらなくなる
2021年1月22日の毎日新聞で「機能進化テレビ続々」という記事が掲載されていました。
韓国サムスン電子のテレビに搭載される機能は驚くべきもので、このテレビがあれば、ヨガインストラクターはいらなくなるかもしれません。
このテレビでは、ある女性が「何かトレーニングメニューを」と呼びかけると、この女性を撮影している動画と、トレーナーの姿が2分割された画面に現れます。
女性がトレーナーと一緒にストレッチを開始すると、同じ姿勢になっているかどうかを即座にシステムが分析します。
「その調子」「素晴らしい」などとコメントも画面に表示されます。
これはフィットネスの例ですが、ヨガでも同じようなことが可能となるでしょう。
テレビに「ヨガレッスンを」と呼びかけると、ヨガインストラクターが画面に現れ、様々なポーズを示してくれる。同じようにポーズをすると、テレビのシステムが正しいポーズができているか即座に分析してくれる。
ポーズが間違っていると、間違っているところを示してくれる。また正しくできていると「よくできています」「綺麗です」などとコメントしてくれる。
AIなどの技術の発展により、このような高機能のテレビなどが今後どんどん出てくるでしょう。そうすると近い将来、ヨガインストラクターは必要なくなるかもしれません。
しかし、こうした高機能テレビができることも限られており、ヨガインストラクターとして生き残っていく道もあります。それはポーズを中心としたヨガではなく、ヨガの本質である心の部分を重視したヨガです。
心を中心とした本物のヨガでは、単にポーズを行うだけでなく、私たちのプラーナ(生命エネルギー)や精神的な部分(心など)を重視します。同じポーズを行うときも、単に表面的な形、見た目の正しさだけでなく、そのポーズを行っているときの精神的な状態も大切であると考えます。
さらにヨガでアーサナ(ポーズ)を行うときには、呼吸と意識の使い方が重要になります。どれほど科学技術が進化しても、呼吸と意識をシステムが分析することは非常に難しいでしょう。
結果として、ポーズを中心としたヨガインストラクターは、高機能なテレビなどによって置き換えられ必要なくなっていくでしょう。一方で、本物のヨガ、心を中心としたヨガを実践するヨガインストラクターは、AIや科学技術の進歩に負けることなく生き残っていくでしょう。
さらに、ポーズ中心のヨガインストラクターが淘汰されるにつれ、心を中心とした本物のヨガインストラクターの価値はますます高まっていくと考えられます。
ヨガインストラクターになるためには、ポーズ中心のヨガではなく、本物のヨガ、心を中心としたヨガを学ばなければなりません。